水月通信

趣味道楽に勤しむ水月夢名(みづきむな)が発信する通信。

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キミノソラ

昔、ちょっことだけ書いた小説。
本当に久しぶりの、オリジナルである。
空を見上げる事が好きな少年に、恋する少女の話。
お付き合い頂けたら幸いである。



キミノソラ


いつも空を見てる人がいる。
帰り道、道路に立ち止まっている時。
廊下でふと、窓に視点が動く時。
数学の公式をバックグランドミュージックに、頬杖を付いている時。
どの時も、向いてる先にあるものは、同じ。
高い、青い空。

この日もそうだった。
廊下を歩く彼は、途中で立ち止まっている。
学校の裏庭を貫くこの廊下は、窓が両方の壁に沢山あるので、空がよく見える。天気のいい今日は、窓から日差しが差込み、目にまで刺さるみたい。
彼は、今日も視線を揺らす事なく、空を見る。
ずっと、聞いてみたかった。
その瞳には、何が写るの?
と。
いつもは、誰かがそばにいたし、恥ずかしかったから、そのまま横を通り抜けるだけが精一杯。だけど、時間を切り取ったようなここには、今私と彼だけ。

今なら、聞いても良いかな?

「…君の瞳には、何が写るの?」

首が傾いた。私の方を向いた。
その瞳は、澄んでいた。薄い青に染められた瞳、日本人の彼が、こんな青い瞳をしてるはずはない。

「空だよ」

青を揺らして、その瞳を向けた。まるで空をはめ込んだような瞳。

「僕には、いつも空がそばにあってくれる。…いつからかな、こんな風になったのは…」

そう言い、青を細くして笑う彼。
儚い笑顔は、空に取り込まれてしまう程、遠い人。
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水月夢名(みづきむな)

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サークル:watermoon
水月夢名の同人情報の
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嵐の五人です。
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